乳腺外来
当院では、女性技師によるマンモグラフィー検査・乳腺超音波検査をはじめ青森県内初の320列エリアディテクターCT装置※の活用により、約5mm程度の小さな病変を発見することが可能です。(※東芝メディカルAquilion ONE。現在、多く普及している機種(64列CT)と比較し超高精細撮影と低被曝線量を実現)
乳腺外来の受付を行っています。「視診」「触診」「超音波エコー」「マンモグラフィー」「マンモトーム」を総合的に活用し皆様の乳腺に対する、相談・診察を行っています。診察には、複数の「マンモグラフィー読影認定医」が診断いたします。現在日本では、30人に1人という発生率で乳がんに罹患しています。早期発見で治療できる病気ですので、この機会に検診を受けてはいかがでしょうか?
乳がんは乳房のなかの母乳をつくるところ(小葉組織)や、母乳を乳首まで運ぶ管(乳管組織)から発生する悪性腫瘍です。
1996年には、日本女性の悪性腫瘍罹患率で第一位になりました。2005年には、約40,000人が罹患していると推計され、2015年には48,000人が罹患すると予測されています。乳がんの発生は、20歳過ぎから認められ30歳代ではさらに増え、40歳代後半から50歳代前半にピークを迎えます。
マンモグラフィQ&A
マンモグラフィー、マンモグラフィー検診ってなに?
マンモグラフィーは、乳がんを診断する方法のひとつで、乳腺・乳房専用のレントゲン撮影です。マンモグラフィー検診は、このマンモグラフィーを使った乳がん検診のことです。
どうやって撮影するの?
乳房を挟みながら圧迫して、上下方向から1枚、左右方向から1枚(合計2枚・両方の乳房を撮影する場合は合計4枚)撮影します。でも、圧迫したからといって、乳房の中のがんが飛び散るようなことはありません。
どうして圧迫しなければいけないの?
乳房を圧迫しながら薄く均等に広げます。こうすることによって、少ないレントゲンの量で乳房の中をより鮮明に見ることができます。
痛いの?
挟むことにより、痛みを伴うこともありますが、これは病気を見つける上でとても大切なことです。
放射線(レントゲン)撮影って、体にとって危険じゃないの?
マンモグラフィー撮影の放射線が人体へ及ぼす危険性は、ほとんどありません。一回の撮影で乳房が受ける放射線の量は、東京―ニューヨーク間の飛行機の中で受ける宇宙からの自然の放射線量の約半分です。
マンモグラフィーで何がわかるの?
触っても判らないような早期の小さな乳がんは勿論、しこりを作らない乳がんを白い影(腫瘤影)や非常に細かい石灰砂の影(微細石灰化)として見つけることができます。悪性の病気だけでなく、良性のものも見つかります。
視触診や超音波検査(エコー)じゃだめなの?
視触診も超音波検査も、乳がんを調べる大切な方法です。マンモグラフィーを視触診と併せて行った乳がん検診は視触診だけの検診や超音波検査を併用した検診に比べて、2~3倍の乳がんの発見が可能です。
マンモグラフィー検診はどのくらい(回数・頻度)受ければいいの?
マンモグラフィー検診は、できれば視触診と併せて最低2年に1度、できれば1年に1度受けるようにしましょう。